


インターネットが登場する以前の就職活動は企業と学生との最初のやり取りは「紙」を使い、人気大学の学生の場合は会社案内や申込葉書が段ボールに入って家に届くような状況でした。これがインターネットが普及したことで、現在ではほぼ全ての企業がインターネットだけで最初の登録(プレエントリーやエントリーと呼ばれています)ができるようになっています。
しかし、これは今まで紙だったものがインターネットに置き換わっただけで、就職活動そのものには大きな変化がありません。
手書きや郵送という行為がデジタル化されたために文章のコピーが容易になり、厳しい就活事情も相まって、学生のエントリー数が増大し、それに比例してお断りされる数も増大しています。
この流れが加速し、業界や企業の研究、将来自分はどうありたいのかを考えるための自己分析などを十分にせず、手当たり次第にエントリーしては断られ、また次の企業に移るという「作業」の繰り返しが就職活動になっている学生が増えています。

よく「企業研究せず、社名だけで応募してくる学生が多い」ということを聞きます。
しかし、学生もそうせざるを得ない事情もあります。将来について考える準備をしていない段階から大量に就活関連の情報が届き、気づいたらエントリー作業に追われ、その流れで面接に進み、一部の学生を除くと企業からのお断り通知を受け取ることになります。
これは全ての企業が同じ時期に、似たような選考を一斉に開始し、この時期を逃すと「新卒」としての特権がなくなり、会社によっては一生入社が困難になる「新卒一括採用」という日本特有の慣習があるためです。



自由競争の元であれば採用活動も自由に、多種多様な形態があっても良いはずです。しかし、日本の有名企業の多くが「新卒一括採用」をしている現状では、自分の会社だけ全く違うやり方を取るのは困難です。周りの企業に合わせる日本的な横並び意識もありますが、優秀な学生も結局はこの新卒一括採用の仕組みに取り込まれているので、変わったやり方では採用活動そのものが難しい事情があります。

上記のような問題は様々なメディアや見識者によって何度も言われていることです。
しかし「問題だ」と言うだけで具体的なアクションを取っている企業や人はほとんどいません。これはこの問題に関わる企業や関係者が多すぎて、数名が行動を起こしただけではインパクトが小さすぎるからです。
我々はこう考えています、まずは今の仕組みの上で「多くの学生、多くの企業に活用してもらえるサービスを作ろう」と。
小さな声で「問題だ、問題だ」と声をあげても世の中は変えられません。
「学生の視点」に立って運営されているサービスで「これだ」というものはまだありません。多くの就活サイトと呼ばれるサービスは、「企業側の視点」です。そこで学生から直接話を聞き、就活に役立つツールやコンテンツを学生と一緒に創ることにしました。これが「会社なび/就職活動」の第一ステップ、目指す道へのスタートです。
多くの学生が集まる場ができれば、当然そこから欲しい人材を探したいという企業が出てきます。今までのように学歴だけを見てメールして面接で1名ずつ見極めていくのではなく、事前に様々な条件で絞り込んで学生を探せれば企業としても大幅な効率性のアップになります。学生にとっても企業にとっても非効率な今の就活事情を改善していく、これが「会社なび/就職活動」の第二ステップです。
国内には数百万の企業があると言われています。そのうち、多くの企業が採用活動をしています。しかし、これは中途採用であって新卒採用をしている企業に絞ると、大手就活サイトに登録している1万、2万社ぐらいに急減します。新卒を採用しても教育体制などがないという問題もありますが、そもそも新卒採用方法がわからない、大手が根こそぎ拾っていってしまう事情があります。安定して経済が成長した時代は終わり、今後は間違いなく企業も学生も、そしてキャリアアップの方法も多様化が進みます。こうした情勢にあった新しい形の "就職活動" を再定義する。これが最終的に「会社なび/就職活動」の目指す姿です。
